土佐文旦専門 高橋農園
令和3年 春 2月〜3月販売 土佐文旦(露地栽培) の作柄情報 


 土佐文旦は毎年たくさん果実を実らせてくれる大変嬉しい柑橘です。しかし前年に多く実を付けすぎたり、栄養不良や、何らかの影響で樹勢の低下が見られた場合など、隔年結果を起こします。隔年結果とは多く実った次の年に花が付かなくなることです。そうならないために収穫後は速効性肥料や液肥を散布して樹勢回復に努めています。全体的には平年並みの花付きで、大変良い状態の場所もありましたが、一昨年の夏に台風の強風で葉が無くなった場所など、いつもより花付きが悪い木もありました。

 
  受粉作業は天候に恵まれ順調

 土佐文旦は他の柑橘の花粉が雌しべに付かないと種子が入らず、実のならない性質があります。そのため一花一花日向夏の花粉を手作業で付ける受粉作業を行っています。本年度の受粉開始は5月7日で、その後は好天に恵まれ、全園を十分に巡回することができました。
着果良好
当園では受粉後は着果を良くするためにブドウ糖の発酵液肥(黒砂糖農法に類似)などの葉面散布を行い、自然落下を少なくしています。本年もいつもと同じように園地全体に着果良好でした。

徹底摘果

 夏場の作業は主に摘果ですが、その前に雑草が勢い良く生えてきますので、
草刈り機で刈ります。(除草剤は使いません)その後、摘果作業を行いました。摘果を確実にすることで、収穫できる果実の個数は少なくなりますが、残した果実は大きく成長します。摘果不足ですと果実は小さくなり、さらに隔年結果をもたらし、翌年の不作へとつながります。暑い夏の作業ですが空調服(背中にファンの付いた服)を着て一緒に作業しているK君と2人で行いました。

台風の少ない年
 昨年は珍しく台風の直撃がありませんでした。梅雨明け後は厳しい晴天が続き、その後8月には土壌が乾燥しすぎる前に一度台風が接近して雨が降り、丁度良かったです。強風は無かったので枝ずれなどの風の被害はありません。外観良好へとつながりました。

9月末まで小さめ
 摘果を終える9月上旬頃は果実は引き締まって、平年より少し小さめかなという感じがしていました。夏場に一度果実が引き締まることは味の良さにつながります。その後、秋雨でいつもは一回り大きくなるのですが、本年産は9月末時点でも少し小さめかなという感じでした。 

10月の暖かい雨で成長 
 果実の生長から成熟への転換期の10月初めには毎年この転換を促すために、酵素発酵のリン酸肥料を施しています。本年度も施しました。カルシウムとリン酸が主成分の肥料で、酵素で発酵させて作っています。秋の雨で窒素を吸って果皮が厚くなるのを防ぐためでもあります。最近は温暖化の影響で秋の気温が昔と比べるとずいぶん高くなりました。文旦の果実成熟には良い事だと思います。昔の文旦と比べると収穫時点の果肉の熟し具合が格段に向上しています。当園では10月に果肉がグッと大きく伸びて、見た目にも一回り大きくなりました。
 
収穫前乾燥した晴天続く
 高知県では 11月下旬から収穫の12月下旬まで雨が降らず、乾燥した晴天が続きました。これにより果実が収穫前に少し引き締まり良い影響があったと思います。

 大玉傾向 旨い文旦
 本年度は全般的に大玉傾向です。まるまると太って果汁の詰まった、ずっしりと重さのある果実が採れました。外観的にも良好な果実が多めです。熟度良好でいつもより酸味が少ない傾向です。収穫時の試食では温室土佐文旦のような濃厚果汁ではありませんが、旨味が感じられるおいしい文旦ができたと思いました。一
部花付きが悪かった所もあり、家庭用にはゴツゴツしたは果皮の厚いものが入ります。 
 
(味に関しましては人により感じ方が違います。あくまで園主の食した感想です)










Copyright (C) 2021土佐文旦専門 高橋農園  All Rights Reserved.