こちらは高知県土佐市にある土佐文旦を専門に栽培している高橋農園のホームぺージです

令和3年度露地土佐文旦の生育状況

このページでは、高橋農園で栽培している露地の土佐文旦の現在の状態や今年の出来具合を順次アップしています。
収穫までの成長の様子をご覧いただき、今年の出来具合を見て、ご購入の参考にしてください。

12月

収穫真っ最中。今年の結果はいかに。

収穫1

露地文旦の状況について、7月以降更新できずすみません!
当農園では、温室文旦の発送が落ち着いたら休む間もなく露地文旦の収穫に移ります。今年は年明けの厳しい寒さの影響で花の出が少なく、私たちの農園のある土佐市全体で露地文旦は大きな被害を受けました。中には収穫量が8割減ったり、販売自体あきらめた農家さんもいると聞きます。(新聞にも掲載されたほどです)

収穫2

当農園では、遅れて出てくる花芽も逃さないよう、いつもの倍以上の回数受粉作業を行い、なんとか例年の5~6割はとれるところまで頑張りました。

ですが、前回7月の記事でも書いた通り、傷があったり、日焼けのあとが残ってしまったもの(左の写真は特にひどいもの)など見た目が劣るものが多い状況です。

そのため本年度は家庭用の販売がメインになりそうです。味は例年通りの出来(by園主)ということですので、ぜひともご自宅で味わっていただければ嬉しいです。今年の努力の結果を皆様のところまでお届けできますよう、あと少し頑張りたいと思います。

7月

良い実をなるべく多く!丁寧に摘果

摘果1

梅雨も落ち着き、晴れの日が増え、暑さがかなり厳しくなってきました。
現在露地文旦は摘果作業の真っ最中です。暑さに耐えるため、ファンの付いた空調服が活躍中!(ぷくぷくに膨れています)

摘果2

いつもはたくさんの中からきれいなものを選別し、たくさんの実を切り落とすのですが、5月のところでも書いたように今年は花が少なかったため、そもそも実が少ない木も結構多く・・・。選別ができないので、傷になっているものでも残すしかない場合も多いです。でも、今ある実が少しでもきれいになるように、周りにある邪魔な枝葉を切ったり、病気の原因になる枯れ枝を取り除いたりなど、より丁寧に作業を行っています。

今年は画像のように木の上で天をむいている実も多いのも特徴です。このまま成長させてしまうと、栄養が行き過ぎて、皮がごつごつした実になってしまいます。そんな実も大切な1個なので、枝をぎゅっと下に押し付けて、きれいに下がってくるように調整します。そうすることで味の整ったきれいな実になっていきます。

1つでも多く美味しい文旦をお客様にお届けできるように引き続き頑張ります!

5月

ピンチ!今年は花が少ない!?

花つけ1

山や畑など野外で栽培している露地の土佐文旦にも花が付き始める時期が来ました。

いつもなら白い花が全面にたくさん見えてくるはずが、つぼみも少なく、花が極端に少ない!
実は今年の2月に大雪が降り、私たちの地域の文旦たちは、珍しく氷点下の気温にさらされました。

花つけ2

おそらくですがそれが原因となり、花を出そうと準備していた芽が死んでしまったのだと思われます。

このままいつも通りの花付けをしていては、収量が大幅に少なくなってしまうため、
農園のメンバー総出で、木に登ったり、腕を伸ばしたり、宝探しのように花をくまなく探して受粉作業をしました。

少しでも栄養を与えて新芽から新しいつぼみができるように葉面への栄養分の散布も引き続き行いながら、大きな山の木を一本ずつ、4,5回も回り新しい花をもれなく探しました。

しかも梅雨がこんなに早く始まるなんて・・・!晴れた日はすべて受粉作業に費やしました。最終的にはどれくらいの収量になるかは分かりませんが、できる限りのことをしました!あとは、無事成長してくれるよう祈るのみです。

3月

文旦の剪定とひたすらの枝集め

枝集め1

令和2年度の文旦の発送が終わり、3年度の露地文旦作りも始まりました。
今年の作業は、伸びてきた枝を整える選定作業から始まります。

木が大きくなりすぎないように、木全体に太陽の光がまんべんなく当たるようにと、園主がこだわって剪定しています。

今回の写真は切った枝を集める様子。園主の切り落とした枝を、若手のみんなで頑張って集めました。

枝集め2

この枝を落としたままにしておくと、実に小さな黒い斑点が現れる黒点病の原因になるのです。 病気の原因は枝から胞子となって飛んでくるので、きれいな文旦を作るのにはこの枝集めをしっかり行うことが重要です。

一本一本集めた枝を、ぎゅっと紐で結んで山の下まで運びます。すべて終わるまで数週間かかりましたが、力と根気のいる作業でした。


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